テレビで田村正和の追悼番組(ドラマ)を演っていた。ちらっと見たが 見たことのないようなドラマだったので深追いせずにお風呂に入ろうとしたら「球磨子!」と耳元に聞こえたので えっ…「疑惑」まさかと思いテレビ画面を番組表に変えて見たら、やはり「疑惑」だった。こんなのありか。田村正和なんだから もっといい作品がたくさん有ったろうに、テレ朝のセンスのなさに驚いてしまう。「疑惑」はとても素晴らしい作品だ。(清張の小説は 赤:新潮 黒:文春 とほとんど読んだが私の中ではトップ10に入る作品だ。余談だが経済、政治的な作品は城山三郎の方が断然面白いのであまり読んでいない)ミステリー小説を主体としてそこに清張の独特の人間のドロドロした感じがうまく表現されている。ドロドロとは感情論だけで生きている球磨子 と知的な女弁護士の相反的な描写が何とも言えないのだ。あ~それなのに沢口靖子に 球磨子 は無理だろう。そして女弁護士に田村正和も無理だろう。哀れ清張の小説が台無しだ。桃井かおりと岩下志麻に勝てる道理がないのになぜ引き受けたのだろう。田村正和も沢口靖子もとてもいい俳優だと思うが明らかに選択ミスとしか言いようがない。残念…古畑任三郎で共演した沢口靖子(確か修道院の班長かなんかで規則通りでないと生きていけない女性を演じた)がお互いまた機会が合ったら共演しよう…などと言っていたのかわからんがもっと違う作品があっただろうに…残念
追伸…岩下志麻と言えば清張映画の常連さんだが「鬼畜」はさらにすごい。子役が凄かった。岩下志麻 緒形拳の大物俳優を食ってしまった。いろんな理由で父ちゃんに崖から突き落とされた息子(ちょっと頭の遅れた子供)が助かり警察に父ちゃんが来て この人が父ちゃんと言えば父ちゃんは逮捕されるのを知っている息子は泣きながら父ちゃんじゃない…というのでした。こういう胸が痛くなるのは1回観るだけで十分です。(火垂るの墓とか)
これも胸が痛くなります。「愛を乞うひ と」小説も映画もよかったです。
ヤバイ!お風呂に入ります!